●人夫々脳の働き方には癖があって、この癖がその人の個性を形作っています。
●脳の癖は大きく「良い癖」と「悪い癖」に分かれます。
●脳の「悪い癖」が、気分、情緒、学習、発達、機能回復、パフォーマンス最大化などを阻害する原因となります。
●脳の悪い癖は「脳波の乱れ」としてあらわれます。
●ニューロフィードバック・トレーニングでは「脳波の乱れ」を詳しく調べ、その改善のための訓練を行います。


●ニューロフィードバック・トレーニングに先立ち、「脳波の乱れ」を詳しく調べるために行う検査をブレーンマップと呼びます。
●ブレーンマップでは、脳のどの部分にどのような脳波異常があるかを詳しく調べ、克服しようとしている問題の原因となっている「脳波の乱れ」を正確に把握します。
検査の主な内容
・脳波に不安定な動きがないか?
・数種類ある脳波がバランスよく調和しているか?
・脳のどのような役割を持つ部分に異常があらわれているか?
・脳の各部間の繋がりが弱い箇所はないか?
・とくにエネルギーの低い箇所はないか?
●ブレーンマップの結果は、一人一人個別に作られるニューロフィードバック個別トレーニング計画に反映されます。



●脳が働くとき発生する電流の強さを測定したもの。
●医療においては、以下のような脳波図をとって様々な診断に活用しています。


ニューロフィードバックでは脳波を更に細かい要素に分解して詳しく分析します。

脳波は周波数によりデルタ波、シータ波、アルファ波、ベータ波などのように大別され、異なる特徴と決めらた役割をもっています。それらの脳波が不足したり、強すぎたり、不安定になったりすると、人間の認知や行動の面で様々な問題を生じるため、トレーニングによって是正することが必要です。
最も低い周波数を持ち、熟睡の状態に強く出ます。
異常があると、コミュニケーション、知的活動全般、発達、その他を阻害します

次に低い周波数を持ち、深い瞑想の時に強く出ます。
異常があると、ADD、多動、ダルさ、気力の無さ、現実感の欠如、その他に影響します。

中程度の周波数をもち、リラックス時に活発になります。
異常があると、ADD、感情の振れ、抑うつ的精神状態、癇癪、衝動性、その他に影響します。

感覚運動の制御にかかわります。
異常があると、運動失調、ADHD、てんかん発作、その他に影響します。

一番高い周波数をもち、覚醒時に活発になります。
異常があると、理論的思考、理解力、学習能力、あるいは計画行動などの不活性や、過剰な不安、恐怖、怒り、衝動性その他に影響します。



●大脳皮質では場所によって細かく役割分担が決められています。
●脳波の異常がどの部分であらわれるかにより、認知や行動への影響が変わります。





1.理想的な脳波
下の3つの条件がすべて満たされています。
(1)各脳波の強さのバランスがとれている
(2)局地的な脳波の強さのばらつきがない
(3)各脳波の動きが安定している
理想的な脳波の状態

2.脳波の乱れがある脳波
以下のような異常をしめします。
(1)特定の脳波が強すぎたり弱すぎたりする
(2)脳の部位により大きくばらつく
(3)脳波が不安定で乱れた動きを示す
問題のある脳波の例(自閉症の女の子のケース)

3.脳波の乱れが示す問題点
●多動
●注意力の欠如
●激しい感情の振れと衝動性
●社交性と協調性の欠如
●全体的な学習の遅れ